執筆者:戸田 俊介|包茎なび 編集長/SEO検定1級・医療系メディア運営15年
群馬県高崎市を拠点に、Webメディアの企画・編集・執筆を15年以上にわたり手がける編集者。男性医療系コンテンツを中心に、ユーザーの実情に寄り添った情報設計を専門とする。2011年に「包茎なび」を立ち上げ、現在に至るまで編集統括を担当。
※本記事の医療情報は、厚生労働省・国民生活センター・日本泌尿器科学会等の公的機関の情報および各クリニック公式サイトの記載に基づいて編集しています。編集ポリシー/薬機法・医療広告ガイドライン準拠ポリシー/広告ポリシー
勃起すると陰茎が痛い、皮が突っ張ってつらい、勃起のあとに睾丸まで痛むなど、勃起にともなう痛みに不安を感じている方は多いでしょう。
勃起時の痛みは、包皮の締めつけや炎症のように比較的よくあるものから、すぐに治療が必要なものまで原因がさまざまです。
4時間以上続く勃起や、「ボキッ」という音のあとの痛みと腫れは、時間との勝負になります。
本記事では、勃起すると痛いときに考えられる原因と見分け方、すぐに受診したいサイン、何科に行けばよいかを、MSDマニュアルなどの医療情報をもとに整理しました。
痛みの特徴から相談先の目安がわかるチェックも用意したので、参考にしてください。
勃起すると痛いときに考えられる主な原因

勃起したときの痛みには、包皮の締めつけのようによくあるものから、すぐに治療が必要なものまであります。
痛みの出方と、ほかに出ている症状の組み合わせから、原因の見当をつけるのが近道です。
主な原因と急ぎ度の目安を、次の表にまとめました。
勃起時の痛みの原因と急ぎ度の目安
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| 痛みの特徴 | 考えられること | 急ぎ度 |
|---|---|---|
| 包皮が突っ張る・締めつけられる | 包茎(包皮の口が狭い)、包皮小帯が短い | 数日以内に泌尿器科 |
| 赤み・かゆみ・白いカス・ヒリヒリ | 亀頭包皮炎 | 数日以内に泌尿器科・皮膚科 |
| 水ぶくれ・ただれ | 性感染症(性器ヘルペスなど) | 早めに受診 |
| しこり・曲がりがある | ペロニー病 | 泌尿器科で相談 |
| むいた皮が戻らず腫れて痛い | 嵌頓包茎 | すぐに受診(夜間も) |
| 4時間以上勃起が続き、痛い | 持続勃起症 | すぐに受診(救急) |
| 「ボキッ」という音のあと痛み・腫れ・変色 | 陰茎折症 | すぐに受診(救急) |
※診断ではありません。痛みが続くときや迷ったときは、泌尿器科を受診してください。
※MSDマニュアル、泌尿器科の解説をもとに作成(2026年10月確認)。
包皮の締めつけや突っ張りによる痛み
勃起すると陰茎が大きくなるため、包皮の口が狭いと、包皮が引っ張られて締めつけられることがあります。
MSDマニュアルでも、包茎は性行為の妨げになることがあると説明されているのです。
また、亀頭の裏側にある包皮小帯(裏すじ)が短いと、勃起のときに引っ張られて痛んだり、出血したりすることもあります。
どちらも、勃起したときや包皮をむいたときに痛みが出やすいという共通点があるのです。
勃起のたびに同じ場所が痛む場合は、泌尿器科で包皮の状態を診てもらいましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「包茎と嵌頓包茎」
一般情報:MSDマニュアル プロフェッショナル版「陰茎形成異常」
赤みやかゆみをともなう痛み
亀頭や包皮に赤み、かゆみ、ヒリヒリ感がある場合は、炎症が痛みのもとになっているかもしれません。
代表的なのは、細菌やカンジダが増えて起こる亀頭包皮炎です。
炎症がある皮膚は傷つきやすく、勃起で引き伸ばされると痛みが強くなることがあります。
水ぶくれやただれがある場合は、性器ヘルペスなどの性感染症の可能性も考えられるでしょう。
性器ヘルペスでは、痛みのある小さな水ぶくれやただれが急にできることがあるのです。
赤みや水ぶくれがあるときは、性行為を控えて早めに受診してください。
医療機関の解説:亀頭包皮炎|新宿駅前クリニック 泌尿器科
一般情報:MSDマニュアル家庭版「陰茎の炎症」
参考:性器ヘルペスウイルス感染症|東京都性感染症ナビ(東京都保健医療局)
しこりや曲がりをともなう痛み
陰茎の中にしこりがあり、勃起すると曲がって痛む場合は、ペロニー病の可能性があります。
ペロニー病は、陰茎の中の線維の組織が厚くなり、勃起したときの形がゆがむ病気です。
MSDマニュアルでは、勃起時の痛みが主な症状のひとつとされ、炎症の原因はわかっていないと説明されています。
曲がりが強いと性交が難しくなり、勃起障害につながることもあるのです。
治療しなくても数か月で治まることがあるとされますが、自分で見分けるのは難しいでしょう。
しこりや曲がりに気づいたら、泌尿器科で診てもらうと安心です。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「ペロニー病」
包皮が突っ張って痛いとき|包茎と包皮小帯

勃起時の痛みでよくあるのが、包皮が突っ張る、締めつけられるといった痛みでしょう。
むいた皮が戻らなくなって腫れている場合は、嵌頓包茎として急いで受診が必要です。
ここでは、上の図の3つを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
包皮の口が狭いと勃起で締めつけられる
MSDマニュアルでは、包茎を「包皮がきつく、めくって亀頭を露出できない状態」と説明しています。
包皮の口が狭いと、勃起で陰茎がふくらんだときに、包皮が輪のように締めつけて痛むことがあるのです。
性行為のときに痛みが出たり、包皮の口が切れて出血したりすることもあります。
痛みを避けようとして、無理に包皮をむくのは逆効果になりかねません。
勃起のたびに締めつけられる場合は、泌尿器科で包皮の状態と治療法を相談しましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「包茎と嵌頓包茎」
むいた皮が戻らないのは嵌頓包茎
狭い包皮を無理にむいたままにすると、包皮が亀頭の後ろで締めつけて元に戻らなくなることがあるのです。
これが嵌頓包茎で、MSDマニュアルでは緊急の対応が必要な状態とされています。
締めつけで亀頭が腫れると、ますます戻りにくくなり、血の流れが悪くなるおそれもあるのです。
自分で何度も戻そうとして、こすったり強く押したりするのは避けたほうがよいでしょう。
皮が戻らず腫れて痛むときは、夜間でも救急外来を受診してください。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「包茎と嵌頓包茎」
裏すじ(包皮小帯)が短いと引っ張られて痛む
包皮小帯は、亀頭の裏側と包皮をつなぐ細いひだで、「裏すじ」とも呼ばれる部分です。
MSDマニュアルでは、包皮小帯がとても張っていると、包皮をむくときや勃起のときに痛みや出血が起こると説明しています。
性行為のたびに裏すじが引っ張られて切れる場合も、包皮小帯が短いことが原因かもしれません。
治療法としては、包皮小帯を切って伸ばす手術があります。
痛みや出血をくり返す場合は、泌尿器科で相談するとよいでしょう。
一般情報:MSDマニュアル プロフェッショナル版「陰茎形成異常」
包茎が原因で勃起のたびに痛む場合は、泌尿器科のほか、包茎治療を行うクリニックでも相談できます。
すぐに受診したい痛み|持続勃起症・陰茎折症・精巣の痛み

勃起にともなう痛みのなかには、時間がたつほど後遺症が残りやすくなるものがあります。
4時間以上続く勃起、「ボキッ」という音のあとの腫れ、突然の激しい睾丸の痛みは、すぐに受診が必要です。
ここでは、上の図の3つを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4時間以上続く痛い勃起は持続勃起症
性的な興奮がないのに、痛みをともなう勃起が4時間以上続く状態が持続勃起症です。
MSDマニュアルでは、成人男性の原因として勃起障害の治療薬の使用を挙げています。
ほかに、違法薬物や脊髄の損傷、血液の病気が原因になることもあるでしょう。
放置すると勃起障害が残ったり、陰茎の組織が傷んだりするおそれがあり、緊急事態とされています。
勃起が4時間以上おさまらないときは、恥ずかしがらずに救急外来を受診してください。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「持続勃起症」
「ボキッ」という音のあとの痛みと腫れは陰茎折症
勃起した陰茎に強い力がかかると、陰茎折症が起こることがあるのです。
MSDマニュアルでは、激しい性交中に、パートナーの骨盤との間で陰茎に無理な力がかかって起こる例が挙げられています。
骨が折れるわけではなく、勃起した陰茎海綿体を包む膜(白膜)が裂けた状態のことです。
受傷後すぐに痛み、腫れ、変色が起こり、陰茎が変形して見えるのが特徴でしょう。
尿道が傷ついていることもあり、通常は早めの手術が必要とされています。
曲がりや勃起障害を防ぐため、すぐに泌尿器科か救急外来を受診しましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「性器の外傷」
勃起のあとに睾丸が痛むとき
勃起のあとに睾丸(精巣)のあたりが痛むと、勃起そのものが原因だと思うかもしれません。
ただし、睾丸の痛みには、精巣がねじれる精巣捻転や、精巣上体の炎症などが隠れていることがあるのです。
精巣捻転は突然の激しい痛みと腫れが特徴で、6〜12時間以内に精巣が壊死するおそれがあるとされています。
突然の激しい痛み、腫れ、吐き気があるときは、時間を置かずに受診することが大切です。
軽い痛みでも続く場合は、1〜2日のうちに泌尿器科を受診しましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「精巣捻転」
一般情報:MSDマニュアル家庭版「陰嚢痛」
何科を受診する?受診の目安と伝えること

勃起時の痛みの相談先は、基本的には泌尿器科です。
すぐに受診したい症状か、数日以内でよいかを分けて考えると、迷いにくくなります。
受診の目安を、次の表にまとめました。
勃起時の痛みの受診の目安
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| 目安 | 症状の例 | 相談先 |
|---|---|---|
| すぐに受診 | 4時間以上続く痛い勃起、「ボキッ」という音のあとの腫れ、皮が戻らず腫れて痛い、突然の激しい睾丸の痛み | 救急外来・泌尿器科(夜間も) |
| 早めに受診 | 水ぶくれ・ただれ、膿が出る、熱がある | 泌尿器科・皮膚科 |
| 数日以内に相談 | 包皮の突っ張り、赤み・かゆみ、しこりや曲がり、裏すじの出血 | 泌尿器科 |
※診断ではありません。迷ったときは、早めに医療機関に相談してください。
基本の相談先は泌尿器科
陰茎や睾丸の痛みは、泌尿器科で診てもらうのが基本です。
包茎や包皮小帯の問題、ペロニー病、持続勃起症、陰茎折症は、いずれも泌尿器科で診察や治療を受けられます。
皮膚の赤みやかゆみ、水ぶくれなど見た目の変化が中心なら、皮膚科でも相談できるでしょう。
性感染症の検査をしているかどうかは医療機関によって違うため、予約の前に確かめておくと安心です。
夜間や休日にすぐ受診したい症状が出たときは、救急外来を受診してください。
迷ったときは、まず泌尿器科に電話で症状を伝え、受診の目安を聞いてみましょう。
急いで受診したいサイン
MSDマニュアルでは、突然のひどい痛みや、押してもへこまない腫れ、強い痛みや吐き気をともなう場合を、陰嚢の痛みの警戒すべき徴候としています。
勃起が4時間以上続く場合や、受傷後に腫れと変色が出た場合も、時間がたつほど後遺症が残りやすくなるのです。
こうした症状は、朝まで様子を見てよいものではありません。
恥ずかしさから受診をためらう方もいますが、医師は多くの患者を診ています。
ためらわずに救急外来や泌尿器科を受診しましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「陰嚢痛」
一般情報:MSDマニュアル家庭版「持続勃起症」
受診のときに伝えること
受診のときは、いつから、どこが、どんなときに痛むかを伝えましょう。
勃起のたびに痛むのか、性行為のときだけか、勃起していないときも痛むのかは、原因を見分ける手がかりになります。
使っている薬、とくに勃起障害の治療薬を使ったかどうかも大切な情報です。
しこりや曲がりがある場合は、勃起したときの様子を写真に撮っておくと説明しやすいでしょう。
糖尿病などの持病や、過去の手術歴も伝えておくと安心です。
言いにくいことも、診断に必要な情報として正直に伝えてください。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「持続勃起症」
自分でできる対処と避けたいこと

包皮の突っ張りや軽い炎症による痛みなら、日常の過ごし方を見直すことで和らぐことがあります。
ただし、痛みをがまんして性行為を続けたり、無理に包皮をむいたりするのは避けましょう。
ここでは、上の図の3つを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
痛みがあるときは性行為やマスターベーションを控える
勃起のたびに痛む場合は、原因がわかるまで性行為やマスターベーションを控えるのが安心です。
とくに、勃起したときに包皮が切れたり出血したりした場合は、傷が治るまで安静にしましょう。
痛みをがまんして続けると、包皮が切れたり、炎症が悪化したりすることがあります。
性感染症だった場合は、パートナーにうつしてしまうおそれもあるのです。
また、狭い包皮を無理にむいたままにすると、嵌頓包茎につながりかねません。
痛みがおさまらないうちは、陰茎に負担をかけないように過ごしましょう。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「包茎と嵌頓包茎」
ぬるま湯でやさしく洗い、こすらない
赤みやかゆみがある場合は、亀頭や包皮をぬるま湯でやさしく洗うのが基本です。
石けんを使うなら、よく泡立てて手でなでるように洗い、しっかりすすぐとよいでしょう。
ボディソープで強くこすると、必要な皮脂まで落ちて、かえって炎症が長引くことがあります。
泌尿器科の解説でも、亀頭包皮炎の要因として洗いすぎが挙げられているのです。
洗ったあとは、やわらかいタオルで押さえるように水気を取りましょう。
「しっかり洗う」より「刺激を減らす」ことを意識するのがポイントです。
医療機関の解説:亀頭包皮炎|新宿駅前クリニック 泌尿器科
自己判断で市販薬を使い続けない
勃起時の痛みの原因はさまざまで、原因によって合う治療は違います。
たとえば、亀頭包皮炎でも細菌が原因かカンジダが原因かで、使う薬が変わるのです。
合わない薬を塗り続けると、かえって皮膚が荒れて治りにくくなることもあります。
しこりや曲がり、包皮小帯の問題は、塗り薬だけでは解決しないこともあるでしょう。
数日たっても良くならない場合は、使うのをやめて受診してください。
受診のときは、使った薬の名前と期間を伝えると診断の助けになります。
医療機関の解説:亀頭包皮炎|新宿駅前クリニック 泌尿器科
勃起時の痛み「相談先の目安」チェック
当てはまるものを選ぶと、相談先の目安と気をつけたいことを表示します。
※このチェックは目安で、診断ではありません。迷ったときや痛みが続くときは医療機関を受診してください。
勃起すると痛いときのよくある質問
勃起時の痛みについて、よく寄せられる質問にお答えします。
一般情報:MSDマニュアル家庭版「持続勃起症」
まとめ|勃起時の痛みは、急ぎ度を見分けて泌尿器科へ
勃起すると痛い原因には、包皮の締めつけや包皮小帯、亀頭包皮炎、ペロニー病などがあります。
4時間以上続く勃起、「ボキッ」という音のあとの腫れ、皮が戻らない、突然の激しい睾丸の痛みは、すぐに受診が必要です。
それ以外の痛みも、くり返す場合は泌尿器科で原因を確かめると安心でしょう。
痛みをがまんして性行為を続けたり、無理に包皮をむいたりするのは避けてください。
恥ずかしがらずに、早めに泌尿器科へ相談しましょう。
包茎が原因の痛みで治療を考えている方は、無料カウンセリングで相談することもできます。
