中学生の包茎手術は放置していい？早めの治療がケースを解説

包茎で悩んでいる中学生は多く、デリケート悩みなので人に相談もしにくいなど、一人で悩みを抱えがちです。

「包茎は自分で治せる？」「親に相談すべき？」「仮性包茎も治す？」など気になることはたくさんあるでしょう。

本記事では、次のようなことを解説します。

包茎に関する悩みを抱えている中学生は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

包茎なびでは、包茎に関する基礎知識や治療に関する情報を紹介しています。

包茎の種類と特徴｜自分で治せる？

① 仮性包茎

仮性包茎は、亀頭（きとう）が普段は皮膚におおわれていますが、必要に応じて皮膚をむけて露出させることができる状態です。

この状態は多くの男性に見られ、通常は健康上の問題ではありませんが、清潔に保つことが重要で、不衛生になると炎症を引き起こす可能性があります。

仮性包茎を自分で治す方法としては、毎日の入浴時に亀頭周辺を優しく洗い、徐々に皮をむいたり特殊な器具によって練習をすることがあります。

ただし、包皮が長すぎてむけない場合は包皮の切除が必要です。

② カントン包茎

カントン包茎とは、亀頭の先端が露出しているものの、亀頭の一部が包皮によって狭く絞られている状態を指します。

これにより、衛生面で問題が生じやすく、炎症や感染症のリスクが高まることがあります。

自分で治すことは難しく、専門の医師による治療が必要で、包皮の切除や矯正を行う包茎手術が一般的です。

③ 真性包茎

真性包茎とは、包皮が狭くて亀頭を露出させることができない状態のことを言います。

これは、性器の正常な機能に影響を与えたり、衛生的な問題を引き起こす可能性があります。

真性包茎の場合、自分で無理に治そうとするのは危険で、痛みを伴ったり問題を悪化させることがあるので注意が必要です。

治療が必要と判断した場合は、親同伴でクリニックの医師に相談してみてください。

中学生における包茎の特徴と問題点

中学生でも仮性包茎は問題ない

中学生の間に仮性包茎が見られるのは一般的であり、ほとんどの場合、特に問題視する必要はありません。

仮性包茎は、包皮が自然に亀頭を露出させない状態ですが、この年齢では身体が成長中であり、亀頭の成長とともに自然に改善することもあります。

仮性包茎のままでも問題ないのですが、重要なことは清潔を保つことです。

ただし、先ほども紹介したように仮性包茎と言っても千差万別で、包皮切除が必要なケースもあるため、心配な方は専門家に診てもらいましょう。

中学生で問題となる包茎の種類と特徴

中学生において、問題となる可能性がある包茎の種類はカントン包茎と真性包茎です。

真性包茎は、亀頭が完全に露出しない状態を指し、包皮口が狭く、強制的に剥くと痛みを伴うことがあります。

これに対し、カントン包茎は、亀頭が部分的に露出はするものの、勃起時に包皮が亀頭の下に挟まり込んでしまう状態を言います。

カントン包茎や真性包茎は亀頭炎や包皮炎の原因となることがあり、衛生な状態を維持することが大切です。

どちらの包茎も、中学生の成長過程で自然に改善されることがありますが、症状が重い場合や精神的な悩みがある場合には、医療機関での相談をお勧めします。

また、一人で無理に力任せに包皮をむく行為は危険なので注意しましょう。

中学生での包茎手術は推奨しない理由

中学生は身体がまだ発育中であるため、一般的には包茎手術は推奨されません。

この時期に手術を行うと、将来的な性器の成長に影響を与える可能性があるためです。

また、包茎が自然に改善することも多いため、急いで手術を選択する必要はないと考えられています。

精神的な成熟度も考慮する必要があり、手術の必要性やその後のケアについて十分に理解し、納得してから行うことが大切です。

高校3年生から包茎手術を検討しよう

高校3年生頃になると身体や性器の成長がほぼ終わり、包茎が自然と治る可能性が低くなります。

また、手術によるリスクが成人と同様に管理可能なレベルになるため適切な時期です。

手術を検討する前に、専門の医師と相談し、手術の必要性や方法、期待できる結果、回復過程について十分に理解することが大切です。

また、未成年の場合は保護者の同意が必要な場合もありますので、家族と話し合っておけばスムーズに進みます。

「中学生の包茎は親に言いづらい」への対策

まずは包茎への正しい知識を持つ

中学生の時期は体が大きく変わる時で、特に性器に関する悩みは親に話しにくいものです。

両親に話しする前に、まずは自身の包茎について正しい知識を持つことは、無用な心配を減らし、適切な対処をするために大切です。

まずは、包茎は3種類（仮性包茎、カントン包茎、真性包茎）があり、どのタイプかを見極めましょう。

そして、成長とともに改善されるもので、特に治療を必要としない場合もあるので、むやみに焦る必要はありません。

しかし、清潔を保ちにくい、炎症を起こしやすいなどの問題がある場合は、専門の医療機関での相談が必要です。

父母のどちらかに1対1で伝える

中学生は思春期真っ只中なので、包茎について親に相談しづらいのは普通です。

しかし、健康や将来の性生活に影響を与える可能性もあるため、親に伝えることが重要です。

一つの方法として、父親や母親のどちらか話しやすい親と1対1で話すことをお勧めします。

事前に「大切な話がある」と伝え、静かでプライバシーが保たれる場所を選ぶことが大切です。

また、自分の感情や不安を素直に伝えることで、理解と支援を得やすくなるでしょう。

親も子供の健康を第一に考えており、適切なアドバイスや医療機関への受診を勧めてくれるでしょう。

親に伝える具体的な言葉

中学生が包茎について親に相談するのは、確かに難しいことかもしれません。

最初の声掛けは次のように伝えると良いかも知れません。

このように、具体的な症状を詳しく話す必要はありませんが、健康に関する心配事を共有することで、親も理解しやすくなり、適切なサポートを受けられるようになります。

高校生で真性包茎だと親が泌尿器科に連れて行くケースもある

高校生で真性包茎やカントン包茎の場合、親が心配して子供を泌尿器科に連れて行くこともあります。

包茎手術によって改善される場合もありますが、親が知識がない状態で適当に病院を選ぶと、仕上がりに満足できず困る可能性もあるでしょう。

そのため、もし親よりも包茎に対する知識があると考えるなら、包茎手術を受けることには合意した上で、自身が良いと思うクリニックを提案するのも一つの方法です。

主導権を親にだけ持たせず「治すのは賛成だけど、より仕上がりの良いところで治療を受けたい」と主張しましょう。

包茎手術には様々な選択肢があり、医師と相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。

未成年の場合は親同伴または同意書が必要な場合がほとんどで、一人で包茎手術を受けることはできません。

中学生からできる3つの包茎対策

① 包茎の正しい洗い方

包茎は中学生にとって気になる問題の一つですが、まずは毎日清潔に保つことが重要です。

毎日、温水で優しく洗い、皮をむけるならむいて亀頭とその周辺のきれいに洗うことを心がけましょう。

ただし、カントン包茎や真性包茎などは無理に皮を剥くのは避け、自分のペースで徐々に慣れさせることが重要です。

② 包皮をむくトレーニング

包皮がむけないなら、少しづつ無理のない範囲で包皮をむくトレーニングが有効です。

毎日風呂に入る時に包皮をゆっくりと、無理のない範囲で引き下げることから始めましょう。

最初は少し抵抗を感じるかもしれませんが、数ヶ月から半年ほど続ければ、徐々に包皮の柔軟性が増していくはずです。

トレーニングを継続することで、包皮口が広がり、包茎が改善する可能性があります。

ただし、無理に行うと痛みや傷を引き起こすことがあるため、無理をせず、自分の体と相談しながら進めることが重要です。

包皮をむく際に、少し抵抗がある程度に留めると安全ですので、焦らず続けてみてください。

③ 一人でできる包茎矯正グッズ

中学生から始められる包茎対策として、包皮をむくトレーニング以外に、自分でできる包茎矯正グッズの利用が推奨されます。

矯正グッズは、自宅で手軽に使用でき、定期的な使用によって徐々に状態を改善することが可能です。

親の同意不要で購入できるケースがほとんどで、親に知られずに包茎を少しづつ治すことができます。

トレーニングに比べて心理的な負担も少なく、プライバシーを守りながら対策を進めることができるのが大きなメリットです。

矯正グッズには包茎の種類や目的に応じてさまざまな種類があり、自分の状態や好みに合わせて選ぶことが重要です。

具体的な種類と使い方については、次の記事も参考にしてみてください。

中学生の包茎に関係した3つの症状

① 排尿時の包皮のふくらみ

中学生の包茎で排尿時に包皮が風船のようにふくらむ症状は、バルーン現象と呼ばれています。

排尿時に包皮がふくらむのは、包皮口が狭く、尿道口が塞がれてしまうため起こります。

尿が飛び散ったり、方向がばらばらでコントロールできなくなり、トイレ掃除が大変になるなど問題となるでしょう。

治療方法としては、包皮を少しづつ伸ばすトレーニングをしたり、包皮が長すぎる場合は切除手術などです。

② 亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、亀頭と包皮の間に炎症が起こる病状です。

中学生にも見られ、不適切な衛生管理や包茎が原因で発生することがあります。

症状としては、亀頭や包皮の赤み・腫れ・かゆみ・痛みが挙げられ、白や黄色の分泌物が出ることもあります。

この状態は細菌や真菌の増殖によって引き起こされることが多く、清潔に保つことが予防につながります。

治療には、適切な清潔法の実施や、場合によっては抗菌薬や抗真菌薬の使用が必要になることがあります。

重要なのは、症状が見られた場合は早めに医師に相談し、適切な診断と治療を受けることです。

③ 亀頭過敏症

亀頭過敏症は、亀頭が非常に敏感になり、少しの刺激で強い不快感や痛みを感じることがあります。

亀頭敏感性の主な原因は包茎で、包皮の狭窄や癒着が原因で亀頭が適切に露出せず、亀頭の皮膚が外部刺激に慣れていないために起こります。

衛生状態が悪い場合は感染症のリスクも高まったり、かゆみや赤みなども出てきます。

まずは性器周りを正しく洗い、症状が引かない場合は医師の診察を受けましょう。

中学生が包茎手術を受ける場合の注意点

包茎の悩みは親に相談するのが基本

中学生の包茎の悩みは、一人で抱え込まずに、親に相談するのが基本です。

中学生の包茎は多くの場合、病気や異常ではなく、年齢とともに自然と治るケースがあります。

しかし、自身の身体に関する悩みを親に相談することで心の支えになってくれるでしょう。

親は子供の健康や幸福を願っており、包茎の問題について理解し、適切なサポートやアドバイスを提供するでしょう。

また、親に相談することで、医療の専門家への受診や治療の選択肢についても相談できるので、一歩前進できます。

未成年の包茎手術は親の同意が必須

未成年者が包茎手術を受ける場合、親の同意が必要となります。

クリニックで包茎手術などを受ける場合、未成年者が完全な意思決定を行う能力が限定されていると見なされるためです。

具体的には、下記に対して法的な保護者である親が把握した上で同意する必要があります。

親権者の同意は患者の安全を守り、医療倫理に沿った適切な治療が行われることを保証するために不可欠です。

また、親が手術に同意することは、手術後の自宅でのケアやサポート体制の確立にも重要な役割を果たします。

未成年者は、包茎を一人で悩まずにいつかのタイミングで親に相談するか、成人後に一人で包茎手術のいずれかを選びましょう。

包茎手術は試験やイベント前は控える

身体への負担が伴うため、試験や重要なイベント前に包茎手術は控えたほうが良いでしょう。

手術後には回復期間が必要で、痛みや不快感が出る可能性があるため、集中力や試験結果などに影響を及ぼす恐れがあります。

また、術後のケアには十分な時間と注意が必要で、これが試験勉強やイベント準備の時間を圧迫することも考えられます。

そのため、身体が完全に回復し、日常生活に支障が出ないようになるまで、重要な予定は避け、安静に回復に専念することが大切です。

中学生までの包茎にはステロイドクリーム

包茎治療の一つとして、若年層に試して欲しい方法としてステロイドクリームがあります。

ステロイドを塗ることで、包皮が柔らかくして、亀頭と包皮の癒着を防ぎ、自然に剥けやすくすることができます。

ステロイドクリームは医師の指導のもと、指定された期間、適切な量を包皮に塗布します。

使用する際は、市販のものを適当に買って使用せず、また過剰に塗布しないよう注意が必要です。

また、副作用や使用感について不安がある場合は、必ず医師に相談してください。

症状の軽い包茎に対して有効ですが、効果には個人差があるため、定期的な医師の診察が重要です。

中学生の包茎に関するよくある質問

中学生の包茎手術は泌尿器科それとも小児科？

中学生の包茎手術は通常、泌尿器科で行われます。

小児科は子どもの健康全般を扱いますが、包茎手術のような専門的な処置は泌尿器科の専門医が適切な診断と治療を提供します。

ただし、仕上がりなどを考慮したうえで、病院（泌尿器科）かクリニックか選びましょう。

中学生で一人で包茎手術受けられる？

多くの場合、中学生が一人で包茎手術を受けることはできません。

未成年者の手術には保護者の同意が必要なので、保護者と相談し、信頼できる医師に相談することが重要です。

包茎は年齢とともに自然に治る？

包茎が年齢とともに自然に治るかどうかは、その種類によります。

多くの男性では、中学生まで、もしくは中学生から高校生にかけて自然に包茎が改善されることがあります。

しかし、年齢が上がっても自然には改善せず、治療が必要になるケースもあり、その見極め時期は成人式あたりです。

子供のうちに包茎は治した方がいい？

子供のうちに包茎を治療するかどうかは、症状や個々の健康状態によります。

小さな子供では、自然に改善することもありますので、急いで手術を選択する必要はありません。

しかし、感染症の繰り返しや排尿時の問題など、症状が見られる場合は、専門医の診断を受けることが重要です。

医師は個々の状態に応じた最適な治療法を提案してくれます。

中学生から包茎への対策を少しづつ進めよう！

本記事では、中学生の包茎、特に仮性、カントン、真性の種類について解説しました。

仮性包茎は多くの男性に見られ、特に問題ないことが多いですが、カントン包茎と真性包茎は注意が必要です。

中学生で包茎に悩む場合、まずは正しい知識を身につけ、必要に応じて親に相談しましょう。

中学生に適した包茎対策としては、毎日の清潔保持、包皮をむくトレーニング、包茎矯正グッズの利用が挙げられます。

包茎なびでは、全国の包茎手術クリニック、包茎の基礎知識などを紹介していますので、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。

中学生やその保護者の方々に役立つ情報が満載です。